年中無休でオープンハウスを開催
今人々はかつてないほど、愛着のある家に住むことの大切さを考えています。ただし、住宅の見込み客は、気に入る物件がないかと家から家へと何日もかけて探す従来の家探しに代わる別の方法を求めています。米国で最も人気のある不動産仲介会社の一社であるRedfinは、住宅の売買をもっと簡単で便利にする方法について常に考えを巡らせています。
こうした理由から、2014年に全国の物件を対象としてMatterportの3Dバーチャルツアーの提供を国内で初めて開始しました。これ以降、多数の顧客が現在の自宅に居ながらにして新居を検索できる環境を提供してきました。
「Matterportを使用すると競争上の優位性を得られるので、当社では早くからMatterportを採用しています。おかげで、動きの速い市場環境において、お客様の都合の良い時間に家を見学していただくという利便性を提供できました」とRedfinのチーフエコノミスト、Daryl Fairweather氏は説明します。
「没入感の高いMatterportデジタルツインを使用すると、お客様は空間内を実際の現場と同じように移動でき、より多くの情報に基づくスピーディな決断を下す力が深まって自分たちにピッタリな家に巡り合うことができます」
RedfinはMatterportとの関係を通じて、より顧客を重視した不動産手法を開発しました。同社はこの手法を使って常に革新的な体験を提供することで、時代と共に歩み、未来を形成します。
年中無休で一般公開
新型コロナウイルス感染症のまん延を受けた自宅待機命令に伴い、住宅売買が停止したことから、住宅市場は厳しい状況に直面しました。その後市場が再開しても、売り手は当然のことながら自宅に他人を入れることに不安を感じ、買い手も見知らぬ物件に足を踏み入れることを躊躇しました。その結果、不動産企業は業界の見通しを立てられずにいました。
Redfinの掲載物件のうち約94%は、Matterportを利用したインタラクティブな3Dツアーを既に導入しており、ロックダウン中も住宅物件を紹介し続けることができました。Matterportデジタルツインのウォークスルーでは、エリアを拡大してあらゆる詳細をつぶさに表示したり、測定モードを使って家具や家電製品に合うか寸法を測ったりすることができます。また、フロアからフロアへとシームレスに移動しながら平面図を表示したり、パンアウトして家全体をDollhouseビューで見たりすることもできます。
顧客からは、通常のリスティング写真よりもデジタルツインの方が詳細を明確に確認できるといった反応がありました。2020年3月の感染拡大以降、Redfin.comでの3Dウォークスルー件数増加率は月間平均で600%を突破しています。好きな時間にさまざまな空間をバーチャルでツアーし、比較検討して気に入った物件に絞り込める点を好感する購入希望者の数は増えています。RedfinとMatterportが2020年に行ったアンケートでは、3Dツアーが掲載されている物件であれば現地内覧なしでも購入できると回答した住宅購入希望者の割合は71%にのぼっています。同社はこうした関心の高まりにこたえるために、Matterportの3Dバーチャルウォークスルーのある物件リストを強調するようにRedfinウェブサイトやアプリの機能を更新しています。
「当社はこの7年間で、Matterportが提供してくれる高品質なデジタルツインや没入型バーチャルツアーを高く評価するようになりました」とFairweather氏は説明します。「バーチャルツアー見学を1度でも体験したお客様は、家の見学方法としてそれが申し分なく、現地見学よりも優れていると気付くことになります。お客様の熱意は高まる一方で、私たち同様、バーチャルツアーを気に入ってくださるのを目の当たりにすることが嬉しくてなりません」
全国どこからでもニーズに適した住宅を見つけられる環境を購入希望者に提供
リモートでの仕事が増えるにつれ、家族の近くに引っ越したり、より広い家を購入・賃借したり、あるいは単に新しい都市での生活に挑戦したりする選択肢を検討する人が増えています。こうした人々の動向は、国を横断しての移動という、独自の課題を伴う新しい傾向に拍車をかけています。
物件を個人的に見学するためには何度も足を運び、費用がかさむことがあります。購入前に一度しか内覧の機会がないこともあります。今では、購入希望者はバーチャルウォークスルーで何度でも物件を確認できるようになっています。購入候補の詳細がはっきり分かっていれば、余裕を持って現地を訪問し、個別の物件を内覧したり、リモートで購入希望を出したりできます。バーチャルツアーが不動産取引の重要な一部として定着するようになっているのは、家探しにかかる時間とコストの節減効果が大きな理由です。
個々の画像では家の間取りを把握できないため、写真では不十分なケースが増えています。写真が編集されていないかどうかも買手の気になる点です。事実、2020年の調査でも78%の買手が掲載物件の写真の改ざんの心配や家の状態が十分に伝わらないとの不満を抱いていることがわかっています。Matterportデジタルツインでは空間の現状がリアルタイムで表現されるため、買手は見ているとおりのものを入手できるという安心感が得られます。
「質の高いMatterportのデジタルツインで、購入希望者と信頼関係がすぐに築けます。長距離の引っ越しを伴うような重要な決断には、こうした信頼関係が非常に重要になります」とFairweather氏は指摘します。「掲載物件にMatterportの3Dバーチャルツアーが含まれていれば、引っ越し先が別の州であれ、街の反対側であれ、実際に家を見学することなく安心して購入できると回答するお客様の割合は71%にものぼります。これこそ、信頼感のたまものです」
住宅売却のプロセスの手間を少なく
Redfinがコンテンツ配信分野でMatterportと新たに提携することで、Matterportユーザーである売手と他の不動産仲介会社はRedfinサイト上で素晴らしい体験を作成することができ、オンラインでの物件の表示回数を増やし、目立たせることが容易になります。具体的には、住所を入力してコンテンツ配信のオプションを選択するだけで、デジタルツインを自動的にRedfinサイトに公開できます。Redfinサイトでは、Matterportから毎日自動的に送信されるフィードにより、住宅の新しいデジタルツインをその住所に関連付けて、該当掲載物件にバーチャルツアーを自動的に添付します。
これにより、Matterportデジタルツインで驚くほど細部まで閲覧する住宅購入者の数が増えるため、売手は本気で家を探している多くの買手に鮮烈な第一印象を与えることができます。
RedfinとMatterportの調査によると、約87%の売手が、Matterportデジタルツインの方が掲載物件用の写真よりも住宅の見映えが格段に良いと答えています。
売手側も、バーチャルツアー後に連絡してきた買手は、一般公開中に気軽に見学している客ではないことがわかります。真剣に検討している買手に対応することで、住宅販売はより容易で時間のかからないプロセスになります。
「一度Matterportで新しい空間に入り込み、細部まで詳細に確認できる体験をすると、通常の物件写真を使うことはもう考えられなくなります。「Matterportの導入で、当社は何年も前に業界の先駆者としての地位を確立することができました。Matterportは当社の顧客体験の基盤となっています」(Fairview氏)。
Redfinについて
Redfinは、顧客に有利な不動産を従来とは違う視点で見直すことを使命とする、テクノロジーを駆使した不動産会社です。Redfinはより高額で家を売却すると同時に、請求手数料を半額にしています。国内ナンバーワンの不動産仲介サイトも運営しています。2006年に設立して以来、Redfinが節約した顧客手数料は延べ10億ドルを突破しています。Redfinの地元仲介担当者は米国とカナダの95以上の市場で顧客に総合的なサービスを提供しています。http://www.redfin.com/
本社
ワシントン州シアトル
業界
住宅用不動産
課題
顧客が住宅物件をリモートで手軽に内覧できるようにする
解決策
Matterportの導入で、Redfinは没入感にあふれ、精細なデジタルツインを使ったバーチャル物件ツアーを開発し、購入希望者が安心して現地訪問やオファーを行える環境を整備
成果
- 2020年3月以降の月間平均バーチャルウォークスルー件数が600%以上増加
- 買手はどこからでも安心して住宅を購入可能に
- 掲載物件に3Dツアーがある場合、現場を見なくても家を購入すると買手の71%が回答
- 売手の87%が、掲載物件の写真よりも3Dツアーの方が正確であると回答
https://nginx.production.matterport.us2.amazee.io/ja/industries/case-studies-11